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解体工事 近隣対応力強化研修

解体工事で発生しているトラブル

①近隣への事前の挨拶がない

解体工事は必ずと言っていいほど近隣にご迷惑をおかけすることになります。そのため、解体業者としては、事前に近隣に解体工事を行うことの挨拶を行う必要があります。「そもそも事前の挨拶がないじゃないか!」と挨拶のないこと自体がトラブルの原因になってしまいます。

 

②職人のマナーが悪い

職人のマナーが悪い、対応が悪いという理由で近隣とのトラブルが発生することも少なくありません。だらしない服装であったり、休憩中に道路上で喫煙したり、大声で話していたりして近隣にストレスを与えることなどが苦情につながってしまいます。

 

③足場の設置や養生がずさんで汚い

適切でない足場は職人の災害リスクを高めます。また、養生の不十分さは近隣への騒音リスクや粉じんの飛散リスクを高めます。

 

④足場が許可なく隣地にはみ出してしまっている

解体する住宅の敷地だけでは、十分なスペースを確保することができない場合は隣地の一部を借りる必要が出てきます。事前に挨拶して許可をもらうことをせず、無断で隣地の敷地を使ってしまうと必ずトラブルに発展してしまいます。

 

⑤安全対策が十分でない

落下物や崩落の危険性がある場所に適切な安全柵や警告標識が設置されていないなど、解体工事現場の安全対策が不十分だと近隣や通行人に危険が及ぶ可能性があります。安全対策の不備がトラブルの原因になります。

 

⑥路上駐車や交通規制で迷惑をかける

解体工事での交通規制や駐車スペースの制限が、近隣や通行人の利便性に影響を与えます。道路の一部が封鎖されたり、駐車場が解体現場によって使えなくなったりする場合は、トラブルの原因となることがあります。路上駐車によるトラブルも解体工事中に発生しやすいものです。

 

⑦作業時間が守られない

指定された時間より早く作業を開始したり、遅くまで工事をしないようにする必要があります。

一般的な公共工事の場合の解体工事は7時から17時までという法規制がありますが、住宅地では7時、8時の工事は「こんなに早く!」とトラブルにつながる可能性が高くなります。

 

⑧騒音や振動が発生する

解体作業は重機やトラックなどを使うことも多く、どうしても騒音や振動が発生してしまいます。

解体作業に伴う振動が周囲の建物や地盤に影響を与え、亀裂や損傷を引き起こす可能性もあります。場合によっては近隣の建物の修復や補償を求められることに発展してしまうこともあります。

 

⑨粉じんや臭いが発生する

解体作業中に発生する粉じんや臭いが周囲に拡散し、近隣の健康や生活環境に影響を与えることがあります。特に有害な物質や悪臭が発生する場合は、近隣との間でトラブルが生じる可能性があります。

 

⑩アスベスト対策が不十分

解体工事に際してはアスベストが使用されているか否かの事前調査が必要になります。使用されている場合は、解体工事を行う前に撤去する必要がありますが、こうした対応処置をないがしろにしてしまってはなりません。

 

⑪解体後の整地作業がずさん

解体工事は家屋や建物の解体を終えただけで終わりではありません。産業廃棄物の処分に不備があったり、整地作業がずさんなままだとトラブルに発展してしまいます。

 

 

トラブルを最小限に抑えるために

解体工事で発生するトラブルは、近隣とのコミュニケーションを重視し、事前の段取りと適切な対策の実施によって最小限に抑えることができます。

 

①事前の挨拶と説明

解体工事の予定や通行・駐車規制について、近隣に事前に案内し、理解を求めることが重要です。解体作業の期間や時間帯、通行・駐車規制の範囲や理由について十分な説明を行うことで、近隣とのコミュニケーションを円滑にし、トラブルを未然に防ぐことができます。

 

②近隣に配慮した駐車スペースの確保

解体工事現場周辺に、工事車両やトラックなどの駐車スペースを確保する必要があります。可能な限り、近隣の駐車スペースを占拠しないよう配慮することが重要です。必要に応じて、解体現場周辺に一時的な駐車スペースを確保することも必要になります。

 

③通行禁止、駐車禁止区域の指示

解体工事現場周辺に通行禁止や駐車禁止の看板や道路標識を設置し、近隣に明示することが重要です。これにより、解体作業や機材の運搬に支障が生じることを防ぐことができます。

 

④騒音や臭いの抑制対策

解体現場周辺に適切な防音・防塵シートや消臭剤を使用し、騒音や臭い、粉じんの拡散を防ぐことが重要です。また、解体作業中には風向きを考慮し、周囲への影響を最小限に抑えるための対策を講じることが必要です。

 

⑤適切な廃棄物処理

解体された建材や廃棄物は、適切な方法で処理する必要があります。特に有害な物質や臭いの強い廃棄物については、専門業者による適切な処理が必要になります。

 

 

研修の狙いとカリキュラム

【研修の狙い】

『共通理解と行動が仕事の品質を高める』

解体工事が近隣に与える影響としてどのようなことがあるかを再確認・共有化して、

近隣にご迷惑をおかけしない対応・対策を考え、仕事品質の向上に着だてます。¥

①近隣対応の要である挨拶力、協力をお願いする説明力を高めます。

②トラブルにつながりやすいことの近隣への影響を極力減らすための対策を考えます。

 

【カリキュラム】

半日(13:00~17:00)

Ⅰ 解体工事が近隣に与える影響を把握しよう

 ・近隣に与える影響にはどんなことがあるか

 ・近隣とのトラブル例

 ・【GD】身近で経験したトラブル例を振り返ってみよう

 ・トラブルをゼロにすることは難しい

 

Ⅱ トラブル軽減策1「近隣への対応力を高める」

 ・挨拶の基本動作を知る

 ・【RP】挨拶の基本動作を習得する

 ・近隣への説明の重要性を知る

 ・【RP】近隣への説明力を高める

 ・休憩時の行動に注意する

 

Ⅲ トラブル軽減策2「近隣への影響を抑える対策を講じる」

 ・対策の基本(騒音対策、振動対策、粉じん対策、交通規制対策、安全対策 など)

 ・3S1Yの意味を確認しよう

 ・【GD】対策の現状を確認し改善点を発見する

 

 

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