高年齢労働者の身体機能の変化に対応した対策が求められています
現場の職方さんの高齢化がかなり進んでいます。
現在、少子・高齢化の進展に伴って、高年齢労働者のこれまで蓄積した知識や技術、経験などを活かし、積極的に活躍できる機会を提供して、貴重な戦力として活用することが求められています。
しかしながら、労働災害の発生という視点でみると、高年齢労働者の労働災害は全体の約半数を占めています。
労働安全衛生法第62条では、中高年齢労働者などについての配慮について「事業者は、中高年齢者その他労働災害の防止上その就業に当って特に配慮を必要とするものについては、これらの者の心身の条件において適正な措置を行うように努めなければならない」と定められています。
高年齢労働者の労働災害防止は従来から取り組まれている対策にとどまらず、加齢による身体機能の変化に対応した新しい対策が求められています。
〔この研修内容は、中央労働災害防止協会・厚生労働省の指針と対策に準拠しています〕
高齢者の安全対策研修〔高齢者編〕
研修対象者:60歳以上の職方さん
研修時間:半日(13:00~17:00)
実施形式:対面での集合形式
【研修の狙い】
1.高齢者本人に、加齢による心身機能の低下についてしっかりと確認していただきます
2.転倒・腰痛の予防対策法をつかみます
3.労働災害を回避する方法を知り、現場での一人KYへの取り組みの強化につなげます
【プログラム】
プログラム | |
13:00
17:00 |
開講/オリエンテーション
Ⅰ 高齢者の労働災害発生状況 ・年代別労働災害発生状況 ・年代別事故の型 ・加齢に伴う心身機能の低下
Ⅱ 加齢に伴う身体、精神機能の低下傾向を知る ・若手と高齢者の機能の比較 ・【討議】振り返ってみよう!こんな変化がある ・【演習】疲労蓄積度自己診断
Ⅲ 災害防止対策 ・転倒防止対策、墜転落防止対策、腰痛予防対策 ・【演習】いきいき健康体操
Ⅳ 一人KYの勧め ・【討議】これまでのヒヤリハット報告 ・【討議】現場でその日の危険ポイントを確認する
閉講 |
高齢者の安全対策研修〔管理・監督者編〕
研修対象者:管理職、工事店幹部、工事監督、工事店監督
研修時間:1日(10:00~17:00)
実施形式:対面での集合形式
【研修の狙い】
1.高齢者に安全に仕事に取り組んでもらうために、管理・監督者として何が必要かを理解します
2.高齢者の安全確保のための意識を向上します
3.高齢者の労働災害を防止するための対策を検討します
【プログラム】
プログラム | |
10:00
17:00 |
開講/オリエンテーション
Ⅰ 高齢者の労働災害発生状況 ・年代別労働災害発生状況 ・年代別事故の型
Ⅱ 加齢に伴う身体、精神機能の低下 ・若手と高齢者の機能の比較 ・【討議】現場の職方さんを見て気づくこと
Ⅲ 高齢者の安全と健康確保のための対策 ・【討議】チェックリストに基づく安全管理への意識と対策
Ⅳ 高齢者の労働災害防止のための対策 ・【討議】対策の具体化と優先度の検討 (転倒防止策、墜転落防止策、腰痛予防策、挟まれ、巻き込まれ防止策など)
Ⅴ 健康KYの進め方 ・メンタルヘルス対策 ・【討議】現場での健康チェックの取り組み
閉講 |