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研修の机の配置のポイントとは?

「研修会場選定のポイントは?」で机の配置について少し触れました。
スクール形式は面積効率が良い一方で討議にはあまり向かないので、研修で討議をたくさん行うのであれば島形式の方が良いとお伝えしました。
研修の準備の際に机をどう配置するのか、という問題はスムーズな研修準備のためにも充実した研修運営のためにも大事なことです。
今回は、机の配置にはどんなものがあって、それぞれ向き不向きはどうなっているのかについて考えてみたいと思います。
代表的な机の配置には下記のようなものがあります。

①スクール形式
②島形式
③ロの字型/コの字型

①スクール形式

スクール形式は1対nの研修を行う場合のスタンダードな配置形式です。
面積効率がよく、会場に対してたくさんの人が入ることができ、またメインスピーカーから全員の顔が見渡せるのがメリットです。
講義中心の研修ではメリットが多い反面、グループ討議には向いていません。
また、スクール形式から机を取ったものをシアター形式と呼びます。
短時間のセミナーや講演会ではシアター形式が便利だと思われます。

②島形式

島形式はグループ討議やワーク、研修ゲームなどを行う場合のスタンダードな机の配置と言えます。
未来マネジメントではこの配置で行う研修が多いです。
ちなみに、研修ゲームは5人が標準の参加者人数に設定されているものが多いため、そうしたワークを取り入れた研修であれば1島5名の班分けがやりやすいと思います。

③ロの字型/コの字型

ロの字型は机をロの字に並べる形で、重役会議や国際会議でよく使われる配置です。
ドラマや映画の重苦しい会議の場面でおなじみかもしれません。
参加メンバーがお互いの顔を見渡すことができるのがメリットと言えます。
コの字型は報告会議やプレゼンテーションを聞く時の机の配置です。
ロの字型にするほど人数が集まらない時にもコの字型に並べることがあります。
ロの字型にしてもコの字型にしても、意見を出し合い、同じ場で同じ話を聞くのに向いているので、研修というよりは会議でよく見かける配置かもしれません。
どちらも面積効率はあまり良くないので、会場に人をたくさん入れたいのであればスクール形式に分があると言えます。
人数が多すぎると遠くの人の話が聞きにくくなってしまうので、多くても15人以内が適切ではないでしょうか。

研修ではこの他にも椅子だけ持って集まって車座になったり、ペアワークのために椅子だけ持ってペアになったりすることもあります。
しかし、こうした配置はやや特殊な配置なので、最初からそういう形に机を置いて研修を開始することはあまりなく、上記のどれかの配置から始まるのが一般的と思われます。

以上、今回は机の配置についてお話をしました。
研修講師や研修事務を担当する人は、研修の目的や進行に合わせて机の配置や椅子の配置を使い分けることで受講生に声を届けやすくなり、受講生どうしで話がしやすくなることを理解しておくと、研修におけるコミュニケーションがより充実したものになります。
前回の内容と併せて参考にしていただけますと幸いです。

 

このコラムを書いた人:

株式会社未来マネジメント 取締役 営業部長 日吉良介

研修会社、人材開発業界で15年以上にわたり営業、講師、コンテンツ開発に従事している。
研修企画者として「日本にはまだ数少ないプロのインストラクショナル・デザイナー」と呼ばれることを夢見て日々研修の企画に取り組んでいる。
自身の講師としての得意テーマは「営業研修」で、これまでに3,000人以上の営業職が研修を受講している。
趣味は読書、プラモデル制作、フットサル。

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