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【IE】

Industrial Engineeringの略語。
日本語では産業工学と訳すが、他にも生産工学、経営工学、管理工学等の訳語があり、その内容や対象によって使い分けている(厳密な定義分類がある訳ではない)。
数学、統計学、自然科学、人間科学の知見をベースにした計画手法、分析手法、問題解決手法等を総称した管理技法体系のこと。
日本IE協会は、「IEは、価値とムダを顕在化させ、資源を最小化することでその価値を最大限に引き出そうとする見方・考え方であり、それを実現する技術です。仕事のやり方や時間の使い方を工夫して豊かで実りある社会を築くことを狙いとしており、製造業だけでなくサービス産業や農業、公共団体や家庭生活の中でも活用されています(2008年10月)」と定義している。

フレデリック・テイラーの科学的管理法、時間分析、ギルブレスの動作分析を基にして発達した作業研究が基礎となっているが、現在では経営レベルから作業レベルまでカバーする、非常に守備範囲が広い概念となっている。
尚、経営レベルのテーマでは「経営予測」「商品計画」「設備計画」「情報システム」「オートメーション化」といったものが挙げられる。
経営予測に統計学のアプローチをした手法がOR(Operations Research)で、その他設備計画の評価方法として「MAPI法(マピー法またはメイパイ法)」がある。
経営レベルと現場レベルをつなぐものとして「生産計画」「工場配置」「作業管理」「賃金管理」、更に現場レベルに近い分野として「資材管理」「在庫管理」「設備管理」「運搬管理」「エネルギー管理」「品質管理」「外注管理」といったテーマがある。
作業分析では時間分析と動作分析の統合の結果として生まれた「既定時間標準法(PTS法、(Predetermined Time Standard system)」や「WF法(Work factor)」といったものが有名な技法である。
また、現在では作業分析に高度な撮影技術を用いたものも登場している。

IEや経営統計技法については今後IOTの活用によって大きな発展が期待されている分野である。
その一方で基礎となる知識を得る機会が減ってきていて、今後IOTの活用を検討する際の課題となると考えられている。

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