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Z世代とは、これまでにいくつも命名されてきた世代呼称の一つ。
2023年現在、1990年代後半〜2010年生まれの10代から20代前半の若者のことを指す言葉。
特にテレビ番組やマーケティングの文脈で使用される。
ちなみにアメリカでジェネレーションX(1960年~1974年生まれ)という呼称が使用されるようになった延長線上で1975年~1990年代前半生まれをY世代と呼び、その続きでZ世代という命名がされている。
この延長線上の次の世代名称はα世代が予定されているらしい。
Z世代には下記のような特徴があるとされている。
・コストパフォーマンス、タイムパフォーマンスを重要視する
・SNSを使いこなす、その延長線上で承認欲求が強い
・失敗しないために複数のソースを持って情報収集する(失敗を極度に恐れる)
・SDGs等の社会的な問題への興味関心が高い
・根本的な考え方よりもノウハウを重要視する
マーケティングでZ世代が注目されるのは行動様式や消費の傾向が変わってきたから、という点が挙げられる。
人財開発系の企業でもZ世代向けの研修を謳っている企業が存在するが、
①社会人として身につけるべき基本に大きな変化があったわけではない
②就業観やコミュニケーションスタイルに変化があるものの、それは現在進行中の変化であり他世代から見た時の変化という色合いが強い
といった意見もあり、「Z世代だから」というテーマ自体に重要性があるというよりは「世代間によって研修の内容は大きく変える必要がある」とニーズを煽りたい企業側の思惑があると思われる。
「Z世代だから」という考え方で世代を分断してしまうと、「彼らの考えは分からない」というような思考停止や世代間の断絶に陥りやすい。
そうした色眼鏡越しの分析よりも、今は大きな変化の途中であると認識したうえで「終身雇用制の崩壊以前/以後」「ノミニュケーションの有/無」「コミュニケーション手段としては対面/リモート」といった観点を持って彼ら一人ひとりを見ていった方がより効果的な分析ができるのではないだろうか。
Z世代の一部は「ロックダウン世代」でもある。
対面ではないコミュニケーションで大学の授業を受講してきた彼らが企業に入った時にどういうギャップがあるのか、まだ全容は解明できていない。
世代としてのカラーを押さえつつも一人ひとりをどう戦力化し、企業に定着させるかという基本の考えはこれまでもこれからも重要なテーマであると言えるだろう。
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