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【ロールプレイング】

複数の人々がそれぞれ役割を演じ、疑似体験を通して学習する学習/研修手法のこと。役割演技法とも呼ばれる。
研修では特に営業スキルトレーニングやマナートレーニング、部下育成やリーダーシップの習得場面において大きな効果を発揮する。
ロールプレイングの醍醐味は
「頭の中だけのシミュレーションにとどまらないスキルの定着が期待できること」
「相互に観察、分析、フィードバックができること」
「顧客の立場など、普段は体験できない立場の疑似体験ができること」
「実際のビジネス場面を離れて実践的な訓練が可能なこと」などにある。

もともとは心理学者ヤコブ・モレノが心理療法「サイコドラマ」として考案し、当初は心理臨床の場面で活用されていた。
手法の確立にあたってはヤコブ・モレノの妻で心理療法士ザーカ・モレノが女優だったことの影響が大きいといわれている。

研修技法としてのロールプレイングは下記の3つのパターンが代表的な実施方法である。
(1)簡易法 講師と受講生の間で行うロールプレイング
(2)観察法 受講生どうしで行うロールプレイング
(3)グループ別法 各グループで役割分担、台本作成を行い、発表する。
その後、全グループが発表して講師から総括コメントを出すことが多い

どの手法であっても講師からのコメントおよびフィードバックが学習方針/レベル基準の指針となるため、講師は的確かつ「ためになる」コメントを出すことが求められる。
また、講師のコメントがいかに良いものであっても受講生に受け止められなければ学習効果は薄いため「受講生にどう伝えるか」という観点でも講師の配慮やスキルが求められる。
そういった意味で「ただやる」だけでは手法として効果を出すことが難しく、講師自身の経験やスキル、受講生の積極性、講師との信頼感など様々な要素が求められる学習技法である。

ロールプレイングを研修内で活かすためには「(マナーや接客場面の)理想的なシナリオの作成」と「行動定着に向けた反復練習」両方の充実が重要であり、そのためには十分な時間を取らなければならない。
最初は照れながら、恥ずかしがりながらのぎこちないロールプレイングになりがちだが、繰り返し行うことによって(疑似体験的に)理想的なビジネスシーンの再現に向けたスキルを身につけることができると言われている。
本番を迎えるまに自信をつけるという観点でも有効な学習技法である。

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