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【ファシリテーション】

会議や打ち合わせ、ワークショップの場で参加者の参画意識を促進したり、意見を引き出したり、参加者の認識の一致を確認したりしつつ、合意形成や問題解決に向けたサポートを行う技法のこと。
ファシリテーションを行う人をファシリテーターと呼ぶ。
語源は英語のfacilitateで、簡易化、助成、助長を意味する。

元々は1950年代のエンカウンターグループ、ヒューマンポテンシャル運動の主導者たちをファシリテーターと呼んだことから始まっている、と言われている。
日本企業や人材育成の場面での活用としては「会議や討議の司会進行役の技法」といったイメージが強いが、近年ではより対象を広げて組織的コミュニケーションを促進するための技法と捉えられるようになってきている。
また、その組織的コミュニケーションにルールが必要な場合にはその設定、プログラムや議題、プロセスの設計、さらに会議の場所や参加者(クルーと呼ぶ場合もある)の選択、日程決めや準備物の依頼など、オーガナイザーやリーダーの機能を担うことも多い。

一般的にファシリテーターを担う人には下記のような能力が求められる、と言われている。

≪意識≫
・参加者または組織に対する配慮、良心
・課題解決や期待される成果への熱意や信念

≪スキル≫
ロジカルシンキング(図解化、要約、論点や論拠の整理)
コーチングスキル(傾聴、質問、提案 等)
・発想技法の運営スキル(KJ法、ワールドカフェ、バズ・セッション等)
・問題解決技法の運営スキル

ファシリテーションのプロセスとしては一般的には「巻き込み→ぶつかり→意味づけ→軸出し→結び」といったものや「聞き出し→まとめ→合意」といったものが知られている。
当然のことだが、ファシリテーションが行われる場自体が様々な要素の影響を受けて形成されるものであるため、ファシリテーションが成果を挙げるかどうかはファシリテーターの腕だけの問題でも、参加メンバーだけの問題でも、ましてやプロセスに忠実にいけばうまくいくというインスタントなものでもない。
しかし、ファシリテーションがスムーズに行われて納得のいく合意形成が行われた会議は参加者の納得度も高いため、ファシリテーションの注目度はますます高まっている。

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