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【ピーター・ファーディナント・ドラッカー(人名)】

ピーター・ファーディナント・ドラッカーはユダヤ系オーストリア人の経営学者、政治学者、社会学者。
しばしば「マネジメントの父」「現代経営学の生みの親」と呼ばれる。
欧米だけでなく日本でも多くの著書や関連書籍が翻訳されている、非常に人気のある経営学者である。

ドラッカーは1909年、オーストリアの裕福なユダヤ人家庭に生まれる。
若いころ新聞記者をしていたドラッカーはヒトラーを始めとするナチスの幹部に対するインタビューを行った。
その中で全体主義の危険性を感じたドラッカーは紆余曲折を経て29歳でアメリカに渡り、デビュー作「経済人の終わり」で全体主義に対する批判を展開する。
その後アメリカで「20世紀の新しい社会原理」として登場した大企業に対する分析/研究を行い、ドラッカーの活動は企業を対象として現在につながる経営学の色彩を強めていくことになる。

ドラッカーの根本的な価値観は「人を幸福にすること」にあり、幸福を考える際に個人ではなく社会または組織の中の人を対象とした考察を中心に行った。
そういった意味では、経営学者としてのドラッカーはフレデリック・テイラーアブラハム・マズローに影響を受けて「企業を個人の幸福に資する組織」として捉えていた。
若いころの経験もあって企業という組織体を全体主義ではない形でどう運営していくか、という問題意識が「マネジメント」をはじめとする各書籍には表現されている。

「知識労働者」「分権化」「顧客満足」「民営化」「MBO」「ベンチマーキング」「コア・コンピタンス」等、ドラッカーに由来する経営手法や考え方、専門用語は非常に多い。
その影響力は単純に企業経営だけではなく政治団体や非営利団体にも及び、更にはそういった影響力の浸透を通して社会的にも大きな影響力を発揮している。

日本でも多くの有名経営者がファン(しばしば『ドラッカリアン』と呼称される)を自称しているドラッカーだが、ドラッカー自身も親日家で日本企業の経営スタイルを高く評価していた。
日本の古美術コレクターとしても有名で、特に室町時代の水墨画をコレクションしていたという。
ドラッカーの死後、彼のコレクションはある日本企業が買い取り千葉市美術館に寄託された。

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