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【ガクチカ】

ガクチカは、面接の定番である「学生時代力を入れたものは何ですか?」という質問を省略したものである。
学生の間では「ゴウセツ=合同説明会」「ES=エントリーシート」「お祈り=不採用通知の『今後のご活躍をお祈りしております』という文章から不採用の意味」等と同様、広く浸透している言葉と言える。
採用面接をしている側が学生の頃に力を入れていたことを通して何を訊きたいのかというと、下記のようなものが挙げられる。

1、要は「どういう特技、趣味」を持っているか、人となりを知りたい
2、これまでの学生生活をどう総括して自分の中で位置付けているかが訊きたい
3、その他、有意な大学生活を過ごすことができていたかどうかを知りたい

学生側が悩むこととしては「取り立てて人に語れるようなガクチカを持っていない」ことが挙げられる。
学生側としては当然自分の価値を高く評価してほしいため、「何か意識高いこと」を言いたいという肚がある。
ちなみにとある調査によると、就職活動中に何らかの嘘をついたことがある人は60%にも上るという。
嘘とまではいわなくても、話を「盛っている」人は相当な人数に上るものと思われる。
最近はHPで自分なりの「ガクチカ」を作れるフォーマットも存在するようだ。
学生側にそうした「どうにか自分の価値を底上げしてくれるような嘘」「便利なツール」に頼りたくなる気持ちがあるのはよく理解できるのだが、企業側からするとそういう話は見抜きやすく、また、もしもその場をうまく切り抜けたとしても後から嘘だったことがばれるのは信頼を失いかねないので、注意が必要である。
就職活動は学生時代のゴールなだけではなく、キャリアのスタートラインでもあると捉えて「自分なりの職業人生を考える」「これまで何をやってきて、これから何をするのか」を真摯に真正面から考えることが遠回りのようで意外に近道であると思われる。

また、「ガクチカ」という省略言葉が使われる際には、学生側に「また同じ質問かよ」「どこの会社も同じ質問しやがって」といううんざりしたニュアンスが含まれているように思われる。
「そのドアを出たら面接に来た学生じゃなくてお客様」という言葉がある。
企業側もワンパターンの面接ではなく、一人ひとりに真摯に取り組み、人となりや特徴が浮かび上がるような面接をすることが求められているのではないだろうか。

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