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アイスブレイクとは氷を解かすこと。
企業の人材開発や研修、会議の文脈では、お互いをよく知らない人同士の間にある固くて冷たい人間関係を氷に例えて、場を温かくする、人間関係の壁を壊すことをアイスブレイクと呼ぶ。
企業研修の場では、お互いが知っている人同士でも知らない人同士でも、多くの場合コミュニケーションにおいて若干の緊張感が漂うものである。
この状態で「活発なグループ討議」「忌憚のない意見の飛び交うワイワイガヤガヤ」を期待してもどうしてもうまくいかないことが多い。
そこで行われるのがアイスブレイクであり、「受講生同士の緊張感を解いて和やかな雰囲気を作る」「参加者同士のコミュニケーションの円滑化、受講生同士で幅広く深い人脈ネットワークの構築」「受講生の安心感の醸成」を主な目的として行う。
※グループ討議、ファシリテーション、ワールドカフェの項目も参照のこと
研修の企画や運営に慣れていない人はアイスブレイクをなぜやるのか、その重要性を理解していないことも多い。
近い概念に「コミュニティビルディング」「チームビルディング」「エナジャイズ」等が挙げられる。
アイスブレイクの内容としては「自己紹介」「簡単なゲーム、ワーク」が多い。
受講生間の関係性が明るく活発化しやすい環境を作るためのものなので、そこまで凝ったものでなくても大丈夫だが、「できる限り研修の内容と関係のあるものが望ましい」とする意見も存在する。
研修冒頭のオリエンテーションの中で行われることが多いが、受講生が疲れてきた様子が見られる場合にリフレッシュの意味で行われることもある。
リフレッシュの意味合いが強い時には「エナジャイズ」という言葉の方がイメージに近いようだ。
アイスブレイクやオリエンテーションを行う際のポイントとしては、「研修の本論に入る前の準備運動である」ということを受講生も講師もきちんと理解しておく、ということが挙げられる。
研修もお笑いも「ツカミ」が重要であることは広く知られていて、また「初頭効果」といった心理効果も広く知られている。
しかし「ツカミ」しか印象に残らない、ということでは研修としては本末転倒である。
研修コンテンツはアメリカからの輸入品が多いため、今後も新しいアイスブレイクが輸入されて流行するものと思われる。