HOME » 人財育成資料室 » 管理職実践講座 » 11.パワーハラスメント対策(ノンパワハラ・マネジメントのその後、そして今)③
パワハラ行為をしているにもかかわらず、その自覚がない管理職も相当数に上っています。こうした管理職には共通的な思考の傾向があるようです。
①「昔の価値観」をそのまま引きずっている
今や「昭和の時代の価値観」と揶揄されるようなことですが、「昔はこうだった」「私は若い時このように指導されて育ってきた」などで、指導には厳しさが必要という考えを根強く持っています。そのため、部下がどう受けとめているかはあまり気にせず、自分が正しいと思う指導に終始してしまいます。そして時に、「やる気がないならやめろ」などの高圧的な言葉が飛び出してしまいます。
こうした管理職は、周囲が何も言えない空気もつくり出してしまいます。
➁「自分はこうやって育てられた」という固定観念が強い
「厳しさを乗り越えてこそ成長する」「昔の厳しさはこんなものではなかった」など、指導には厳しさが欠かせないと考えています。したがって、時に感情的な叱責や威圧的な態度も必要だと考えています。そして、(心身が)弱いのは本人のせいだとも思うのです。
「厳しく指導してもちゃんとついてくる部下もいる」「組織のため、会社のために必要な仕事をしているのだ」「厳しく指導するのは愛のムチと一緒だ」などの思いが口をついて出てきます。
共通しているのは、時代の変化を受け入れることができない、変化を理解できないことのようです。それだけ変わるということの難しさの一面を示しているとも言えなくはありませんが。
そして、パワハラの当事者になって聞く言葉の代表が「そんなつもりではなかった」「私は正しいと思って指導していた」などです。変われないのでしょうか? 否、変わろうとしないのだと言わざるを得ません。
研修的視点に立てば、パワハラ行為によって発生させるリスクというものをしっかりと考えてみるべきという視点が必要になってくるでしょう。