HOME » 人財育成資料室 » 管理職実践講座 » 10.管理職として機能しているか③
管理職の仕事の中核は「意思決定」であるといっても過言ではないでしょう。
例えば、
・部下から決裁案件が上がってくる(承認すべきか、否決すべきか)
・上から突発の指示命令がくる(受けるべきか、叱られても辞退すべきか)
・顧客からのクレームが発生する(部下に処理させるか、自分が出るべきか)
・業績回復のための手立てが必要(キャンペーンを実施するか、叱咤激励が良いのか)
などなど、管理職の意思決定が要求される事柄は目白押しです。
これらの中には、熟慮の余裕のあるものもあれば、即断を迫られるものもあります。また、ルールや慣習に照らして方向性や正解を出しやすいものもあれば、判断の当否は結果が出るまで分からない類のものもあります。
いずれにしても、上からそして部下からは意思決定を期待され、要求されているのです。
もし、管理職が必要な意思決定をしなかったら、ペンディングにしてウジウジしていたら、判断ミスが頻発したら、言うことがコロコロ変わったら、上下からの信頼どころではありません。
特に重要なのは、「部下を戸惑わせない」ことと「上に不安感を持たせない」ということでしょう。「下にはイエス、上には言えず」「上にはイエス、下には言えず」では管理職としての存在すら危ぶまれます。
部下のために、会社のために、そして自分自身のために、「意思決定のプロである」という自覚でいい仕事をしたいものです。
(意思決定については、「1.管理職の意思決定①と②」を参照してください)