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10.管理職として機能しているか②

2.今課題発見機能 

管理職なら誰しも、達成すべき(解決すべき)課題をいくつも持っているでしょう。10項目以上は、即座に列挙できるのではないでしょうか。直面している課題を明確にするという観点からすれば、課題を数多く列挙することはとても大切なことになります。「それは自分の課題とは認識していませんでした」では、管理職の責任を果たすことはできませんから。

ここで着目したいのは、課題を多く列挙できることと、課題の優先順位が的確であることは全く別ものであるということです。重要なのは、「今取り組むべき課題が正しく選択されているか」ということです。これを今課題と名づけています。

 

今課題とは「今期の課題」、「今月の課題」、「今週の課題」、「今日の課題」のことです。
これらが明確になっており、かつ、相互の関係がきちんと位置づけられていなければなりません。そうでなければ、「あれもやらなければならない、これもやらなければならない…」で努力の焦点をどこに合わせればよいのかが分からなくなってしまいます。

ビジネスを取り巻く環境は「状況変化の連続」であり、それに振り回され、流されやすい傾向を持っています。それだけに、「核」となる課題を設定しなければ、芯のないコマのようになってしまうのです。

部下の中には、自主的に課題を設定して取り組む者もいるでしょうが、状況の変化の中では、必ずしも正しい方向に向いているとは限りません。また、忙しく手足を動かしている様子を見て、それで満足することも禁物です。
今日の成果と将来の成果に結びつく質の高い努力こそが「いい仕事」であることを意識し、そのための「今課題」を発見し、真に重要な課題へとリニューアルし続ける必要があります。

 

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